CASIO GSR-H1000AS-SETを着けてみた
■ランナーが求めるもの
ランナーが求める情報は何か?
まず、走ってるペース、そして、距離。走行時間、走行距離。
そして、大切なのは心拍。
これらは、もう、当たり前になってきています。
私が子供のころは、ストップウオッチ機能で走っていたわけですが、今や、GPSと心拍センサーを使って、上記の情報を収集することは当たり前な時代になってきましたね。
これらの機能がついてる時計なら、世の中にあまたあるので、それぞれの特性をチェックして選択してもらったらいいと思います。
次に、ランナーが求める情報は何か?
練習メニューやと思います。
大会に向けて目標タイムを設定します。
そして、数か月前からジョグや、ポイント練習を組み入れて、自分の走力を向上させていくわけですが、陸上部出身ならまだしも、素人のランナーは、練習の組み立て方がわからない。
無理を重ねたらケガするし、ゆるい練習続けても走力は上がらないわけです。
走行データや心拍データはふんだんにあるのに、それを踏まえて、次にどんな練習をしたらいいのかが分からんのですよ。
コーチを付けたい!
とおもうわけです。
で、登場したのが、「G-SQUAD」です!
ついつい、かゆいところに手が届いてしまうカシオさんが開発したG-SQUADは、目標タイムを設定し、走行データを基に練習メニューを組み立ててくれます。
時計が指示してくる練習を、しっかりこなしていけば、目標タイムでゴールできる、
っちゅうわけですわ。
上記のページでも伝えてますけど、これホンマ。画期的な技術で、私、発売されてすぐに購入して、ずーっと愛用しているわけです。
ランニング用、というよりは、G-ショックなわけで、それでいて軽量で全く邪魔にならない。ほんでもって、コーチ替わりなわけですから重宝します。
G-SQUADで使えた、練習メニューコーチの機能は、今回のGSR-H1000ASでも、完璧に使えるのでご安心ください!
■さらにランナーが求めるもの
そして
練習メニューコーチもついたあとに、さらにランナーが求めるものは何か?
「自分の走り方は正しいんやろうか?」
「もっと省エネで効率的な走り方あるんちゃうやろか?」
これです。
だれしも、苦しい練習はつらいんですよ。
苦しい練習で筋力つけて目標達成するのもいいんだけど、
もし、走り方にロスがあって、それを改善するだけでもっと速く走れるなら!
こんなに素敵なことはありません。
そもそも素人の走り方なんて、ロスだらけやと思いませんか?
学生の陸上部や、実業団なんかでは、当たり前のようにフォームのことをしっかり修正しているでしょうし、
素人でも、ランニングスクールとかあるんで、参加すればいいかもですが、時間の制約やら考えるとなかなかむつかしい。
もっと手軽にフォームを分析してくれるもんないんか~!?
これ、永遠の悩みやったわけです。
かゆいところには、手を届かさずにはいられないカシオさんと、
日本で「走る」といえば?
言わずと知れたスポーツメーカー「アシックス」さんが、とうとうやってくれたわけですよ。
やっと来た。
やっと出てきた。
そんな印象でした。
私、時計屋ですけど、
この機能、時計では無理やと思ってました。
なんや、ランニングのラボみたいなところに行って、トレッドミルでしばらく走って、その間、体のあちこちにセンサー着けて。
そうやって、走り方を分析して、どこを改善したらいいのか、という分析をしてもらうしかすべがないと思ってたんです。
それが、腕時計の世界でできるようになるなんて・・・
感激しました。
私、フルマラソンはサブ3.5で、練習量は月に150キロほど。
それ以上走れ、言われても仕事もあるしなかなかムリなわけで。
でも、タイムももっと上げていきたい。
可能であれば、サブ3も狙いたいわけです。
ほんま、効率よく練習したいし、そもそも、効率よく走りたい。
私は効率よく走れてんのかな?
っていうのがいつも疑問でした。
なので、
GSR-H1000ASの発売を聞いた時に、スグ買いました。
で、スグ試しました。
■つけてみた!
セットの箱はこんな感じ。
いやー、ワクワクします。
装着する前に、ペアリング。
Bluetooth慣れてる人は、もう簡単ですよね。
慣れてない方でも、ホンマ、ちょちょいのちょい、言うてる間につながります。
G-ショックでは珍しい、カラーリングですね。
ブルーとブラック。新しい。さわやかでいい感じです。
で、走りを科学してくれるのが、このモーションセンサー!
これが大事なわけです。
こんな小さいのに、上下の動きや、左右の動き、骨盤のひねり具合まですべて計測して、データ化してくれるのは、こいつのおかげです。
腕時計は、GPS衛星とつながって、走行ペースや距離の計測はもちろん、裏面についている心拍センサーで心拍データをとります。
この辺は、G-SQUADと一緒ですね。
あ、ちなみに、時計自体は、G-SQUADと一緒です。ケースも液晶も同じものです。
中に入ってるモジュールが、Runmetrixになっているので、アプリは違うものになります。
モーションセンサーを、装着して、時計側でGPSを受信します。
カシオさんは、GPSの受信に、少し時間がかかるので、この間、準備体操しましょう!
受信完了したら走り出しますよ~!
いつもの河原!
って、知らんがな、言うとこですわな。
走行中の画面はこんな感じです。
文字が大きくて、めっちゃ見やすいですね。走ってるときって、腕も振ってるわけで、ペースとか時間とか確認するために時計見るんだけど、文字が小さいと、よく見えないんですよね。
これくらい大きいと、安心感あります。
走り終わって、アプリで確認すると、点数が出ます。
それと、改善ポイントが出てきます。
さらに、フォームの詳細な分析をしてくれます。
いいところと悪いところ・・・
って、私、骨盤の回転が全然あかんやん!
足を戻すときに、骨盤使えてないってことですね。
足の筋肉で戻してるから、余計な負荷がかかっているようですね・・・
で、モーションキャプチャーなので、わかりやすい絵が出ます。
理想の走りと、それには程遠い私の走り。
重ねてみると、
足を戻すときに、回し蹴りみたいになってて、ロスしてることがよくわかります。
それに、骨盤が回転してなくて、上下にヒョコヒョコしてますね。 骨盤の動きが硬すぎるわけやな。
不自然な走りや・・・。
改善点が、なんぼでもあるやないか!
っていうか、フォーム改善していったら、可能性は無限大ちゃうか・・・
■フォームの改善
ぶっちゃけ、時計いらんのちゃうの?
センサーだけあったら、走り方の分析できるやん?
って思った方。
もうちょっと読んでほしいんです!
フォームを改善しようと思っても、誰かに見ていてもらえないと、
逆に、余計変な動きになったりしますわな。
要するに、タッチの南ちゃんみたいに、横をチャリンコで走ってもらって、いいよ!とか、もっと足上げて!とか言うてほしいわけですやん。
それ、GSR-H1000ASがやりますよ、と。
理想の走り方に比べて、今どのくらいずれているのか、リアルタイムに表示してくれるんです!
フォーム改善をメニューの中に組みこんで、
ペースはそこそこでも、しっかり理想のフォームで走る、という練習を取り入れましょう。
で、詳細な分析は、またあとで、Runmetrixがやってくれる、というわけですわ。
今回紹介した以外にも、山ほど機能満載です。
私も、これからますます活用して、ほかの機能のレビューもしていけたらと思います。
■総評
かゆい所に手が届く、GSR-H1000AS。
さすが、日本一のスポーツメーカーと、日本一タフな腕時計メーカーが組んで作ったガジェットです。
いままで、「走り」の状況、いわゆるペースや寄りや心拍、VO2MAXなんかをモニターできる時計は、なんぼでもありました。
そこから練習メニューを、負荷に応じて組み立てる機能が追加され、
いままさに、さらにその先にあった、
「フォームの改善を指導」してくれる領域まで来たわけです。
バッテリも―長持ち。
一定時間放置していると節電モードになるので、
ホンマに、前いつ充電したかな?状態ですよ。
本気のランナーはもちろん、ジョガーの方、ダイエット目的の方、これから走ろうかなという方、
全てのランナーにおすすめです。
ランニングのお供をお探しなら、ぜひ、検討してほしい一本ですよ!
この度、レビューしたモデルはこちらです。
カシオ G-SHOCK × アシックス ASICS モーションセンサーセット Runmetrix GSR-H1000AS-SET