ORIENT STAR メカニカルムーンフェイズを着けてみた

2021.1.12

2021.1.12

オリエントスター メカニカルムーンフェイズ

ORIENT STAR メカニカルムーンフェイズを着けてみた

日本が誇る自動巻き腕時計の老舗ブランド「ORIENT STAR」 で人気 No,1 のメカニカルムーンフェイズシリーズから、
デザインと実用性 が進化した新製品が登場しました!

オリエントスター メカニカルムーンフェイズ

メカニカルムーンフェイズシリーズは、2017 年に ORIENT STAR 初の月齢機械式時計として誕生以来、
不動の人気 No,1 シリーズとして多くのお客様に親しまれてきました。
今回は、新たなムーンフェイズのラインアップとして4 モデルが追加されました!

人気の従来商品をベースに実用性が更に進化した2 モデルと、
流水 をモチーフにデザインを一新して新登場した 2 モデルが発売になりました。
今回は、グラデーションのネイビー文字盤が特長の RK AY0103L をご紹介させて頂きます!


オリエントスター メカニカルムーンフェイズ

こちらのモデルの特長は「流水」をモチーフにデザインされた、美しい文字板です!
緩やかに流れる川の水の流れを文字板の柔らかな曲線で表現しました。
実際の川も見る角度や光の反射によって表情が変わりますが、こちらの時計も同じように文字板にグラデーション加工を施すことで、 見る角度によって様々な表情を浮かべます。
文字板の外周には濃色を、内側に向けて薄くなるようグラデーションを施すことで、流水を表す世界観と共に、奥行きのあるデザインに仕 上げました。

機械式モデルの特徴は光沢感のある美しい金属文字板を採用できることですが、濃色の文字板の場合は視認性に不安を感じるお客 様もいらっしゃると思います。
こちらのモデルはデザイン性だけではなく、様々なシーンで使いやすいアイテムとなるよう、実用性にもこだわってデザインを一新しました!

エプソン

ローマ数字の植えインデックスを採用することで、金属光沢のある濃色文字板と相性が良いことはもちろん、パッと見た時の視認性を 高めてくれます。
また、針についても、判読性を高めるため、剣先に塗料入れしたダイヤ型針を新たに採用し、仕上げ分けされた峰 形状に仕上げました。
針のそれぞれの面を鏡面・筋目で分けて仕上げることで、光が当たったときでも、峰形状のどちらか一面はしっ かり判読できるようになるんです!

これにより、濃色文字板を使っていても、機械式の特徴であるセミスケルトン部分と針が重なった場 合にも、しっかりと視認性を確保できる日常使いにもピッタリなデザインに進化しました!

また、ダイヤ型針は、文字板のコンセプトである「流水」を「優しく照らす星」になるようイメージして、思いを込めて作りました。
6時位置の月齢機構と合わせて、文字板から 流れる川を「優しく照らす月と星」の世界観を表現しています。

実用性へのこだわりは針とインデックスだけではありません!
普段使い出来る実用時計を目指して、ORIENT STAR の特徴でもあるパワーリザーブも従来モデルの40時間から50時間に向上しました!
ORIENT STAR 商品には様々な価格の商品がありますが、全ての商品のパワーリザーブを搭載していることもこだわりポイントです!

オリエントスター メカニカルムーンフェイズ

実用時計を目指したこだわりはまだまだ続きます!
従来モデルの好評ポイントはそのままに、今回も両球面サファイアガラスを採用し、SAR コーティング(両面無反射コーティング) を施しました。
さらに、分針と秒針の先を曲げて、球面ガラスに干渉しないように工夫しています。
これにより、どの角度から時計を見ても、高い視認性を確保できるよう工夫しています。

こちらは従来モデルから継続しているメカニカルムーンフェイズシリーズのこだわりポイントです。

実はりゅうず部分も、指で回しやすいように専用の菊型デザインに仕上げ、ポイントで凸刻印のロゴマークを配置しました!
機械式時計はクオーツ時計に比べてりゅうず操作が多い為、りゅうずの部分までこだわって作り上げています。

オリエントスター メカニカルムーンフェイズ

美しさは表面だけではありません!
パワーリザーブと同様にORIENT STAR ブランドのこだわりとして、今回のモデルも裏蓋にはシースルーバッグを採用。

時計を使っていない時間も、ムーブメントの美しさや、時計の鼓動を感じ、世界観を堪能できるデザインに仕上げました。
こちらのムーブメントは回転錘と受けで異なる模様を施し、それぞれにダイヤカット加工を施すことで美しい輝きを放ちます!
青色ネジとルビーの赤色のコントラストが華やかな印象を与え、裏蓋を見る時間にも、うっとりとした没入感を堪能できます。

着けてみた

オリエントスター メカニカルムーンフェイズ

ムーンフェイズって、なんやろか。
というところからお話していいですか?

簡単に言うと、その日の月がどんな感じか、っていうのを表示するわけです。

三日月とか、満月とか。難しく言うと、月相です。

月は、新月から三日月になって、半月になって、満月になって。
そして、また半月になって三日月になって新月になります。
このサイクルが、平均29.53日なのね。

あくまでも平均であって、年に29.27日から、29.83日の幅があります。

時計師にその名をとどろかせる、「ブレゲ」は、この複雑な月の形を時計の中で表現できないか?
と考えたわけです。

天才というのは、凡人とは違います。
月を見て、それを時計で表現できないか?と考えたところが、天才ですね。

ブレゲは、月のサイクルを、「29.5日」と決めました。
これで、かなり正確に月の形を表現できます。

機械式時計は、歯車で動きます。
29.5日・・・
どうしますか??

「29.5歯の歯車」というものは存在しません・・・

ブレゲの本当の天才ぶりは、これを解決したことにあります!

彼は、29.5を倍にした、「59歯の歯車」で、ムーンフェイズを動かすことを発明したんです。

ムーンフェイズは、59日で1周する歯車に、満月の絵が2つ描かれているわけです。

だから、上半分だけでムーンフェイズを表現してるんですね。
実は、(文字板だ隠れて)見えない部分に、もう一つの月が描かれているわけです。

天才時計師ブレゲの挑戦と、ロマンを感じながら、つけてみたいと思います!

オリエントスター メカニカルムーンフェイズ

ステンレススチールのケースとバンドは、程よく重量を感じます。

ズッシリってことはないけど、しっかり重さがあって、存在感を感じます。

ケースの重心がかなり下にあるので、着けているときに違和感というか、
ケースがごろごろする感じはないです。
ここら辺は、日本の老舗メーカーらしいです。

舶来の高級時計の中には、見た目はめちゃかっこいいけど、つけてみたらごろごろするものが結構ありますよ。
まあ、日本人の腕が、海外の方に比べて華奢や、ということもあるんやろうけど。

オリエントスター メカニカルムーンフェイズ

圧巻は、やっぱりデザイン。
文字板が金属なので、ブルーの発色がスバラシイ。
このシリーズは、できることならブルーを選んでほしいです。

ブルーと立体的なインデックスのシルバー、
ダイヤモンド型のシルバーハンド。
これらのコントラストが素晴らしくて、うっとりしてしまいます。

さらに、オープンハートからのぞくテンプの軸受けのルビーのピンク。
と、テンプのゴールドカラーが。

全てのパーツが一体となって、完璧な絵画を作り出しているような気がします。

こんなに、完成度の高いデザインウオッチ、ありますか?
ほんまに。

この素晴らしい時計が、20万円未満でお買い求めいただける、
というのは、舶来には絶対にないコストパフォーマンスです。

オリエントスター メカニカルムーンフェイズ

当然ながら、スーツスタイルで最もその本領を発揮するわけですが、
カジュアルスタイルにおいても、全くそん色はありません。

オンにオフに愛用いただけるデザインになってます。

機械式腕時計の歴史にロマンを感じ、
天才時計師ブレゲが苦心して生み出したムーンフェイズに心躍らせ、
時間を確認するたびにその美しさに魅了される。

そんな時計です!

この度、レビューしたモデルはこちらです。
RK-AY0103L RK-AY0103L