着けてみた
ガーミンの最高級ウオッチコレクションであるMARQ。
中でも、マリンに特化した「CAPTAIN」を着けてみました。
まずは外観から。
マットチタンのケースに、ブルーのベゼル、そして、ブルーのジャガード織ベルトが、まさにマリンテイストです。
6Xに比べると、ケースは小ぶりで、46mm。
このサイズなら、スーツでもイケそうですね。
着けてみました!
チタンなので、見た目よりもかなり軽いです。88g。
ナイロンストラップは、肌触りがよく、しっかりフィットしますねぇ。
ガーミンはシリコンバンドが秀逸で、ランやバイク用にはシリコンが最適ですが、
オンオフ問わず使いたいというならこのナイロンストラップが最適だと思います。
私、手首周り16cmなのですが、ケース直径46mmのサイズ感、ぴったりです。
私思うに、時計には、2種類の時計があります。
眺めていると素敵な時計なんだけど、着けるとそうでもないやつ。
眺めていると素敵な時計で、着けてみると好きになってしまうやつ。
CAPTAINは、完全に後者です。
装着すると、風防のサファイアクリスタルの高級感やベゼルの煌めきに目を引かれます。
そしてフィット感がすごくいいので、昔から着けてたような錯覚に陥ります。
ケースの形状や、重心の位置なんかもかなりこだわったんじゃないかと思います。
じゃないとこの装着感は出ないと思うなぁ。
べた褒めすぎスミマセン。
でもホント、たくさんの時計をしてきたけどちょっとびっくりするくらい装着感良いです。
スーツに合うか試してみよう。
どうですか!?
バッチリじゃないですか?
三針のビジネスウオッチではないので、確かに、崩し感は出るけど、問題ないレベルだし、
なんなら個性的で素敵な時計してますね、っていう感じになると思います。
ガーミンの中ではずば抜けてスーツにピッタリですね!
もちろんウオッチフェイスは色々変えることができるので、TPOにしっかり合わせられます。
カジュアルなスタイルにももちろんぴったり。
ブルーのバンドがすごくよく映えます。
青い海と青い空の下なら、文句なしのコントラストになりますね。
ちなみに、このジャガードトラップは、南フランスの職人によって織り込まれてるんです。
もう、まんま、イメージ通りですやん。
MARQ見たとき、最初は、ちょっと高すぎるんじゃないか、と思ってたんです、正直。
でも、実際につけてみたら、そのクオリティの高さがすぐにわかったし、
デザインも洗練されてるし、使われてる部材も文句なし。
私はこのプライシング(税抜26万円)にも納得です。
着けたらわかります。ほんとに!
ヨットに乗ってみた
CAPTAINは、マリンに特化したハイエンドモデル。
そう!ヨットレースに使ってみよう!!
プリインストールされている、「ヨットレース」というアプリを使います。
ヨットレースには、レガッタタイマーというタイマーが必要なんです。
スタート5分前の信号が鳴り、各艇マニューバリング(ポジション争い)をして、
0秒の時にトップスピードでスタートラインを切ろうとします。
そこまでタイマーでカウントダウンするんですね。
で、スタートした後は、プラスにカウントアップしていくわけです。
経過時間を見ていくためにストップウォッチに代わってもらわなあかんのです。
世の中には、タイマー機能とストップウォッチ機能は山ほどありますが、
0秒を境にそれが入れ替わるのが、レガッタタイマー(ヨットタイマーとも言います)で、この機能を装備している腕時計はあまり多くはありません。
CAPTAINにはもちろん装備されています。
そして、スタートの時にさらに使えるのが、スタートラインのプリセットです。
ヨットは会場でレースをするのですが、スタートラインって線を引いてるわけじゃありません。
本部船のマストと、あらかじめ投下されてあるブイを結んだ線をスタートラインとします。
本部船からはマーシャルがブイを見通したラインを監視していて、スタート時にラインから出ていた艇は失格になります。
レースにおけるスタートの重要性は80%にもなるといわれているほど、ヨットではスタートが大事です。
なので、どの艇も、スタートの瞬間に、トップスピードでラインをジャストタイミングで切りたいわけですが、線引いてあるわけじゃないし、ほかの艇が邪魔でマークが見えない。
なんなら、本部船のマストも低すぎて見えない(ヨットのマストのほうがはるかに高い…)。
そこで、GPSウオッチ最高峰であるガーミンに、本部船の位置と、ブイの位置をあらかじめ入力しておくわけです。
GPSで、それらのポイントと、現在の艇のポイントが分かれば、スタートラインまであと何メートルなのか、足りてないのかジャストか、出てしまっているのか、が、わかるわけです!
これマジ画期的!!
さらにさらに。
レース中は、タックアシストという機能がサポートしてくれます。
ちょっと、むつかしいので、説明ハショりますけど、
いつどこで方向転換したら有利になるか、を、教えてくれる機能なんです。
これも画期的です!
さらにさらにさらに!
落水者が出たとき、ワンボタンでそのポイントが記録でき、
救助に向かうときに矢印でポイントを指示してくれるんです。
って…
この機能は使いたくないですね、正直…。
事故ってことですから。
で、実際使ってみました!
レガッタタイマーは視覚的にすごく見やすくて、パッと一瞬で情報が入ってくる感じがステキです。
ヨットは揺れるし、波かぶるし、で、瞬時に判断することがすごく多いので、視認性はめちゃ大事。
スタートラインまでの距離ですが、これはちょっと使いにくかったです。
というのも、この日は風が強くて、ヨットのスピードがかなり速く、GPSの計測が追い付いてない感じでした。
5メートルとか一瞬で帆走してしまうので、「あと5メートル」って確認したときにはもうスタートライン、みたいな笑。
微軽風であれば、かなり使えるんじゃないでしょうか?
また後日、そういうコンディションでも試してみます!
スタート後は、GPSで艇速を常にモニターします。
セールの形状を変化させることでMAXのスピードを出してレースするので、
艇速が常に表示されてるのは本当にありがたい。
そして、タックアシスト機能。
人間の感覚だけではない、風向の変化による的確なアシストを受けることで、かなり有利にレースを展開することができたんです。
CAPTAINは、ヨットレースにおいては、その性能をフルに発揮することが確認できましたよ。
ブルーを基調としたカラーリングは、海や空に映えるし、チタン素材で軽いから気にならないし、ハーバーでもちょっと自慢できるガジェットですね!
トレッドミルで走ってみた
レガッタに特化しているとはいえ、当然、ガーミンが使えるアクティビティはすべて使えるわけなので、
とりあえず、手っ取り早いところでトレッドミルで走ってみました。
ランニング用の935よりも、フェニックス6X(シリコンバンド)よりも、少し重いですね。
やっぱり、チタンとはいえ、ケースが金属っていうのはそれなりの重みがあります。
まあ、レースやったらちょっとあれかもだけど、ジョギングなら全く問題なしですね。
ウオッチフェイスは、935よりも少し大きいくらいで、6Xのサイズにはかなわないので、表示は3つが限界かと思います。
だけど、サファイアガラスなので、視認性はばっちりですよ!
なんといっても、かっこいい。
ジムなんかに行ったら、ガーミンを着けてる人多いし、あとはトラッカー系のバンドを着けてる人もすごく多い。
そんな中で、このMARQ着けてたら、明らかに一味違う人なりますよ。
しかし、めちゃめちゃかっこいい。
オーラが違います。
MARQでスポーツしてたら目立つこと間違いなしですわ。
で、機能なんだけど、心拍の計測がちょっと甘い気がします。
裏面見たら、6Xとおんなじ感じなんで、同じ精度かな、と思ってたんだけど、
実際の心拍よりも±10くらいは差異がありそうな感じ。
なんでかな・・・
トレッドミルの場合、マシンに距離や時間、ペースも全部出てるんで、どうでもいいっちゃどうでもいいんだけど、
トラッキングの精度は高いです。
距離もペースも設定したものとそんなに際はないです。
タオルで汗拭いたりするので、完全に正確ではないですよ。
まぁでもいいですよね。
ちなみに、運動を保存するときに、距離の補正画面が出ました!
935にはこんな機能なかったので、保存してから修正してたけど、MARQは、保存するときに、実際は何キロ走ったんだよ、という補正ができます。
気になったのは、すべること。
ナイロンバンドなので、シリコンバンドみたいに伸縮しません。
なので、少しきつめに着けたんだけど、それでもやっぱり汗をかいてくると、すべります。
腕の振りで、時計が動いちゃうのが、気になりました。
たぶんだけど、そのせいで、心拍の計測も荒いんだと思う。
密着できてないからね。
汗かくようなハードな有酸素運動には、やっぱり、シリコンバンドのモデルがいいですね。
まぁ、とはいえ、そこまで追い込まない方や、
なんといっても他の人とは違うオーラを放ちたい方には、ぜんぜんアリです。
さすがガーミンの最強モデルだけあって、
スーツからカジュアル、スポーツシーンまで、全部OKですね。
あ、もちろんマリンも!
この度、レビューしたモデルはこちらです。
010-02006-52